エレベーターでの話

何だかここんとこ、
知らない人に話し掛けられがち。
で、怖い思い(勝手にだけど)しがち。


節分の日の今日、恵方巻3本セットを5つ入れた袋(重い…)を持って、
駅でエレベーターを待ったんです。

そしたら一見ホームレス風(違ったら申し訳ないけど)な、かなり腰の曲がった小さいお婆さんが話しかけてきたんです。
この方、朝に結構よく見かけてたんですけどね。
最初は今日は天気が良いから散歩しやすいわーとか
そういうのから始まって、


おばあ:「(私の荷物見て)良い物たくさん持って。」

たま:「あ…今日節分なんで恵方巻を。頼まれた分もあるので…。」

おばあ:「いいなぁ(*´﹃`*)」

たま:「ア…ハハ…(棒)」


文字にするとね、まぁ普通の大した事ない会話。
なんなら最後の私が凄い中途半端なのが「もっと良い返し無いのかよ」と気になるところなんですけど、


何が怖かったって、私の勝手な先入観(こんな寒いのに散歩とか言うし)から
ちょっと物乞いみたく感じたのがまず怖かったのがひとつと、

加えてこの、「いいなぁ」の時に
上目遣いで指咥えてこっち見たその表情が、失礼ながら恐ろしかったわけ。

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↑仕草としてはこんな感じ。


や、こんな感じではあるものの、
かなり皺くちゃ(70、80代かな)で、半開きの口の隙間から除く下の歯がかなりのすきっ歯(2本)。
今あなたが想像してる以上に生は怖いから。
物乞い感、大幅アップしてっから。



その後このお婆さんは、エレベーターで一緒だった間、
自分はカラオケ屋で十何年・モロ〇フで十何年働いた、とか
旦那に先立たれて1人ぼっちで、とか
誰か男(親指立てて)居ないかなー
でもこんな鼻水垂らしておむつしてる様なもんにはおらんわなハハ、とか
個人情報を続々くれました。
おむつはちなみに話に2回出てきた。


私は正直早く立ち去りたくて、
エレベーター降りたら「では失礼しま…」と先に行ったのですが、

今こうして書きながら思い起こすと、
去ったあの時、私の後ろ姿にまだ何か話してて
何を言ってるのか全部は聞こえんかったけど、
「さよなら」とか「ありがとう」ってのは聞えたなぁと。
今となってはちょっと切なくなった次第です。



あと別の日に会った、
同じエレベーターで先に待ってたおじさん。

私がエレベーター前に行くと、
「もうちょっとで決まっせ!」

来たら、
「さ、乗りまひょ!乗りまひょ!」

って、
ナニワ金融道か極妻か浪速の商人かっつーくらいの関西弁。

手に市指定の燃えるゴミ袋に入った何かを持ってたんだけど中身はゴミじゃないっぽい。
自分の荷物っぽい。

ちょっとこれ変わってるなぁとビビリつつエレベーター内へ。
そしたらいきなり
「今日はお勤めでっか?看護師さんでっか?」ときた。
いえ、看護師ではないですと答えると、
看護師さんだったら聞きたい事あった、病院行けば金取られるから聞いてみた、
という事を独特な浪速弁?で言われた。

多分、他の出会った人にも同じように聞いてるんだろうけど。


その後も何かまだまだ絶好調に、でんがな!まんがな!と話し続けるのを、
いざさらばと言わんばかりに振り切り改札通ったんですけども
電車まで一緒だったらほんまどうしようかと思った。


その後違う日にもまた、このおじさん見かけたんだけど
その日も例によってゴミ袋持ってました。

しかも見かけたのはゴミステーションで、けど手持ちのを捨てるわけじゃなく立ち去ったあたり、

もしかしてたけど
人の捨てたのを漁ってたり…して…た…?
だとしたら怖い…:;(∩´﹏`∩);:

いや、
実はゴミはゴミでそこに出した後に私に遭遇したんかも知れん。
知れんけど、怖い。



なんかね、こんなんばっかり。
素敵な出会い、お待ちしております!
(男女問わず)



たま。